「母の日」はお母さんにカーネーションを贈る、普段の家事に対する感謝の気持ちを伝える、という明確な軸があり、大変華やかな記念日となっています。それに比べて「父の日」は比較的地味で、気が付いたらいつの間にか終わっているといった印象があります。どちらかと言えば勤労感謝の日に近しいイメージです。
なぜ「父の日」はいつも「母の日」の陰に埋もれている存在なのか?「父の日」の盛り上がりはどうなのか?2021年の「父の日」はどうすれば良いのか?
世のお父さん方に成り代わり、このあたりにスポットを当て考察してみたいと思います。
「母の日」と「父の日」の比較
そもそも「母の日」が「父の日」より盛り上がる背景には、お母さんと子供で共有出来る時間の方が圧倒的に長い事が挙げられます。お父さんは仕事で家に不在といった場合が多く、会社で一生懸命頑張っている姿を子供が目の当たりにする事はほとんどありません。それに比べ、お母さんは家で料理も作ってくれますし、洗濯もしてくれます。掃除や片付け、その他様々な家事をこなす姿を子供は目の前で見ているのです。
「亭主元気で留守がいい」と言われる事もありますが、お父さんにとっては外で仕事を頑張っているにも関わらず、評価が低くなっている所に何とも切なさを感じてしまいます。
しかし近年、「父の日」の盛り上がりが「母の日」に追いついて来ているのをご存じでしょうか?
「父の日」の盛り上がり
その理由としては2つ挙げられます。まず一つ目の理由は女性の社会進出による在宅時間の減少です。専業主婦の人が減り、お母さんもお父さんと同じく会社で働く家庭が多くなり、子供にとってはお父さんもお母さんも接している時間がそれほど変わらなくなってきているのです。その為、夕食の準備をするのはお母さんの役目という固定概念も覆され、今ではお父さんが料理や洗濯を行っている家庭も増え、両者の差は埋まりつつあると言えます。
二つ目の理由はリモートワークの普及による在宅勤務時間の増加です。今までお父さんは早朝に家を出て夜中に帰宅するワークスタイルでした。子供がお父さんの顔を1日中見ない家庭もあったと聞きます。ところが近年、感染症対策の為にお父さんが家にあるパソコンの前で仕事を行うといったスタイルが急増し、子供たちは今まで見る事のなかったお父さんの仕事ぶりを間近で見られる様になったのです。目の前で仕入れ先に指示を出したり、大勢の社員を仕切って会議を回したり、お客様向けにカッコよくプレゼンをしたり、仕事を頑張っているお父さんの姿は、父の日の評価を上げるのに余りあるものでしょう。
まとめ
父の日の評価が上がってきたとは言え、「父の日」が「母の日」に追いつくのは少し先になりそうです。なぜなら、男性には無い女性の華やかさが母の日にはあるからです。男女が平等と言われる世の中、「父の日」と「母の日」の扱いも同等になって欲しいものです。
2021年、父の日は6月20日の日曜日です。普段から頑張っているお父さんに、感謝を込めて何かプレゼントしてみるのは如何でしょうか?
在宅勤務の時間が増えていますので、座ったままで使える便利なグッズや、アロマ等の癒しアイテム、少しリッチな飲み物等は喜ばれるかもしれませんよ。
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