節分に食べるものといえば、豆、恵方巻、そば、いわしなどがあります。
豆は節分の夜に豆まきをした後に、年の数だけ豆を食べます。
年は「数え年」という新年を迎えるとみんな一緒に年をとるという考え方をしますので、今の年よりひとつ多く食べます。
その豆は福豆といわれ、火で炒った豆は邪鬼を払っていますので、健康で過ごせるようにという願いがこめられています。
恵方巻はもともと大阪発祥の風習をもとにしているといわれていますが、はっきりしたことが今もわかっていません。
1989年に大手コンビニエンスストアが仕掛けて全国に広まったものです。
節分の日に恵方を向いて願い事を思いながら無言で太巻きを食べると願い事が叶うというものです。
恵方巻の具材は7種類使うことで七福神をあらわし、福を取り込むという意味もあります。
そばは旧暦で節分は年越しの行事だったことから、年越しそばのことでした。
そばは細く長いことから長寿を願った、風雨にさらされてもその後の晴天で再び元気になることから健康の縁起を担ぐもの、麺の中でも切れやすいことから今年1年の厄災を断ち切るという意味、といった諸説があり食べられています。
いわしは食べることで体を丈夫にし、1年の無病息災を願うというものです。
いわしは脂がのっているので焼くと煙がたくさん出て臭いも強いことから、鬼を退治することができるということも由来しているようです。
いわしは食べると体内の邪鬼を清める効果があるといわれています。
全国的に食べられているものが多い中、節分にいわしを食べる風習については主に西日本で続いているものだそうです。
ここでは
・節分にいわしを食べる地域
・いわしの食べ方
・いわしの頭
・地域で違う節分の食べ物
についてご紹介します。
地域で違う節分の食べ物
青森県や大阪、山陰地方ではくじらを食べる風習があります。
「くじら汁」にしたり、くじらを炊き込んだ「くじら飯」などがあります。
かなり広い範囲でくじらは食べられているのですね。
島根県ではナマコの酢の物を食べるそうです。
ナマコの「砂と一緒に餌を取り込んで、いらない砂を出す」習性にちなんで「砂おろし」とよばれています。
四国地方ではこんにゃくが食べられています。
こんにゃくは食物繊維が豊富で体内の掃除をしてくれることから「胃のほうき」ともよばれています。
関東地方の一部ではけんちん汁を食べる風習があります。
節分にいわしを食べる地域
奈良県を中心とした関西地方で多いようです。
福島県や関東地方の一部でもみられるようですが一般的ではないようです。
江戸時代から近代までは、旧暦の年越しである節分の日に大阪や京都の家庭で麦飯と焼いたいわしを食べていたという書物があります。
いわしの食べ方
節分に食べるいわしは塩焼きにして食べることがおすすめです。
節分の鬼は煙とくさいものと尖ったものが苦手とされています。
魚を焼くと煙がでますよね。
今はいわし料理はたくさんの種類があり、刺身もマリネもおいしいですが、節分ではぜひ焼いていただきましょう。
いわしの頭
焼いたいわしの頭は柊鰯(ひいらぎいわし)として家の門や入口に飾りましょう。
いわしの臭いととがった柊の葉で鬼を寄せ付けない、魔除けの意味があるといわれています。
飾った後は、半紙に包んで捨てるようにしましょう。
猫やカラスが持っていくまでおいておくというところもあるようですが、、、。
【まとめ】
節分の時にはスーパーのお魚コーナーに鬼のお面などで目立つようにしていわしが売られています。
あまり気に留めたことはなかったのですが、もったいないことをしていたと思います。
もっと早く知って食べておけば良かったです。
現代人にも必要な栄養が満載の魚「いわし」。
血液サラサラ効果や老化の予防にもってこいの食べ物です。
今度の節分ではいわしを焼いて食べようと思います。
臭いで魔除けになって、食べて元気になるなんて、なんてすごい魚なのでしょう。
地域によって食べるものは違いますが、どれも健康を願って食べられているものばかりですね。
今度の節分、みなさんは何を食べますか?
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