【動画あり】お盆に出す料理やお供え物について

お盆

お盆のシーズンといえば夏です、気温も体温も暑く辛い時期かと思われますが、同時に楽しいイベントの時期でもあります。

夏祭りや花火大会、盆踊りや各地域での行事など、たくさんありますが、これらの行事って実は「お盆」との繋がりが多いようです。

ご先祖様があの世から帰ってきて実家でゆっくり過ごしてもらい、花火や盆踊りの本当の目的は、先祖を弔うのが目的なのです。

今回はそんなご先祖様にお供えする物や、この時期にこそ食べる伝統料理などがあり、地域によっては別の物を食べる風習もありますので、そちらを紹介していきたいと思います。

入る前に、そもそも「お盆」というのはご先祖様の霊魂が帰る時期とされており、新盆なら7月、旧のお盆なら8月になります。先祖をお迎えして供養する期間のことを言います。

一般敵には始めの迎え火を焚いてお迎えをして、期間の終わりに送り火であの世に送ります。

盆中の食事の際には家族と同じ食べ物や、故人の好きだった食べ物をお供えします。

 

これは日本全国誰でも知っているであろう「そうめん」夏の定番です。

冷たくて食べやすいという理由ではなく、ご先祖様があの世に帰るときの手綱としてつかわれるそうです。

平安時代には、7月7日(七夕)にそうめんを食べると、マラリア性の熱病にかからないとされております。

そうめんには「幸福が細く長く続くように」という願いがこめられている。

 

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おはぎ、ぼたもち

お盆の時期におじいちゃん、おばあちゃん、親戚の家に行ったときによく見かける食べ物であり、お米を小豆のアンコで包んだ和菓子で、私も小さい頃よく食べていました。

仏壇のお供え物としてもされていますおはぎですが、理由としては小豆は邪気を払うといわれていて、お餅には穀物が豊かに実るよう五穀豊穣の祈りが込められているそうです。

呼び名にも「おはぎ」と「ぼたもち」の二種類あり、どちらも同じものですが、名前が違うのは季節に関係しているようです。私が感じた名前が違う理由というのは粒あんとこしあんで呼び方が違っているのかとおもいましたが違っていました。

「ぼたもち」は春の花である「牡丹」からとって「牡丹餅」

「おはぎ」は秋の花である「萩」からとって「お萩」と呼ぶようになったといわれています。先ほど話した粒あん、こしあんの違いも、調べると小豆の収穫時期で変わっているそうです。

小豆は秋頃に収穫されるため、「おはぎ」は収穫したての小豆を使用し、香りもよく、皮も柔らかいので粒を生かします。つまり秋に作る「お萩」は粒あんがメインです。

一方で、春は貯蔵していた小豆を使用します。古くなった固い皮を取り除き、アンコのみを調理するのが「ぼたもち」で、こしあんが使用されるのが基本なんだそうです。

名前が違うのは、春と秋の季節の違いと調理方法の違いで変わることが解りました。

秋に作られていたのが、粒あんを使用する「おはぎ」であり、春に作られるのがこしあんを使用する「ぼたもち」ということになるそうです。

このように季節ごとの食べ方をすることで、故人が亡くなった時期を思い出すなど、食べ物を通じて記憶していたり、思い出すのを楽しんでいたとされています。

おはぎの用語には物騒な呼び方もあって「皆殺し」と「半殺し」というものがあります。

「半殺し」とは東北地方や長野県、静岡県、四国地方で使われる方言で、比較的山間部で使われることが多いようです。「皆殺しとは」こしあんにすることで、「半殺し」とは粒あんにすることであり、お米や豆をすりつぶした状態を指した言葉としています。けどそんな言葉が台所で飛び交うとなんだかカオスで怖いですね。

 

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お団子

おはぎやぼたもちと同様にお供え物の定番ですが、意味はご先祖様が現世からあの世へ帰るときのお土産とされる物だそうです。

最初にご先祖様をお迎えする時に使う「お迎え団子」盆の入りにお供えする時の団子で、あんこやタレを付けたのを供えます。

「お供え団子」は先祖の滞在中にお供えする物で「おちつき団子」とも呼ばれています。

滞在中は団子以外におはぎをお供えするところもあります。

 

「送り団子」盆明けにお供えする物で、先祖を見送るとき使います、団子もシンプルな白い団子を供えます。

 

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落雁(らくがん)

これは微塵粉と呼ばれるもち米の粉と、砂糖、水飴で作られる和菓子のことを言います。

蓮の花や鯛、葉、果実の形を模していて、生物のフルーツの代わりとしても使われます。

室町時代に茶の湯が広まり、お茶菓子としても浸透していったそうです。

スーパーマーケットでもお盆の時期になるとよく見かけますが、落雁がお盆の際にお供えされるようになったのは諸説があります。

仏説によるとお釈迦様の弟子の目連という人がいて、その母が亡くなって地獄の餓鬼道へ墜ちていることを知ります。

餓鬼道とは六道の一つで、常に飢えと渇きに苦しむ亡者の世界だそうで、特に食べ物に対して欲望の強い人、むさぼりの強い人が墜ちやすいといわれています。死してもなお人間の3大欲求の1つに苦しめられると考えると、とても身が持たないだろうし絶対に行きたくないところですね。

そんな母を救う為の方法が、修行僧や恵まれない人達に甘い食べ物を施すことだったそうで、おかげで無事に餓鬼道から救われたという説があり、落雁は仏様のお供え物として使われてきました。

 

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水の子

キュウリやナスをさいの目に刻んだものと、精米を混ぜて蓮の葉、地域によっては里芋の葉に乗せ、水を含ませた物です。

水の子を供える目的は無縁仏を弔う為にあるのだそうです。

無縁仏とは供養してくれる物がいない餓鬼道に墜ちた仏のことを言いますが、それってとっても悲しいことであり、寂しいことですね。

さらに餓鬼は、喉がとても細く食べ物が飲み込められず、無理に口に入れようとすると火が付き、消えてしまうため食べられません!まさに地獄の苦しみ!耐えられませんね。

そんな餓鬼を救うのが水の子であり、さいの目に細く刻んだのは、細い喉でも通りやすくするためと、水に含ませるのは、食べ物が燃えて無くならないようにするための、優しさと気遣いの込められたお供え物なのです。

 

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精進料理

お盆に精進料理を食べるというのはあまり聞いたことがないと思いますが、理由としては先祖とともに生きてきた動物(家畜)たちに感謝するためと、仏教では生き物の殺生は禁じられている為だそうです。

メニューも野菜の天ぷらやゴマ豆腐、がんもどき、けんちん汁、煮物等が代表的なものがあります。

逆に使ってはいけないものが「動物性の食材」肉、魚、卵と「ごくん」と呼ばれる刺激や匂いの強い野菜、ニンニク、ネギ、ニラ、ラッキョウです。

 

  • 地域特有のお盆料理

 

今まで紹介してきた食べ物以外にも、日本各地に伝わるお盆料理が存在します。

 

  • 天ぷら饅頭

長野県の地域では「先祖に珍しい物をお供えする風習」があるそうで、饅頭に衣をつけて油で揚げる饅頭です。

 

  • あらめの煮物

京都市内を中心に食べられる郷土料理で、コンブの仲間の海藻です。

ひじきやコンブの煮物と似ているようです。

 

  • 酢の物

沖縄県では送り盆(盆の最終日)の朝食と昼食に、ウサチと呼ばれるゴーヤ、大根、人参、キュウリ等の野菜を使い、甘めの味付けで作る酢の物が特徴です。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?お盆にお供えする物や料理をご紹介してきましたが、知る前の時とその後では捉え方や意味の認識が変わってきたのではないかと思います。

ご先祖様がいたからこその今の私たちが生きていられる、勿論人だけでなく動物やすべての生き物に感謝を込めて供養するよう心がけて料理、お供えしていきたいですね。

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