毎年お盆の時期になると、実家へ帰省(きせい)する方は多いと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、帰省を諦めている方もいることと思います。
また、実家になんて絶対に帰りたくない、という方もいらっしゃると思います。
ご家庭の事情はみなさんそれぞれ異なります。
何が正しいかなどを、他人には決めることはできません。
帰省ラッシュのニュースは毎年目にしますね。
さて、どうしてお盆の時期には帰省する方が多いのでしょうか。
こちらの記事では、
・そもそも「帰省」とは何か
・お墓まいり
・帰省で親戚が集まる時期
・帰省したくない事情
についてご紹介します。
・そもそも「帰省」とは何か
「帰省」とは、郷里(きょうり)に帰って、父母の安否をうかがったり、師のもとにおもむくことをいいます。
郷里というのは、生まれ育った土地や、ふるさとのことをいいます。
「帰省」という言葉は本来、故郷を離れて身を立てている子が、父母や先生の安否を気遣って帰る、挨拶のことをいったそうです。
時代が移るにつれて、立身出世主義が急速に広がり、「成功して故郷に錦を飾る」ことが、成功者の理想像として強くなりました。
こうした形で帰省することが、親の恩に報い、孝行なことであり、故郷へ成功した姿をはっきりと示すことができるという考えもあるようです。
現在は親元を離れた子が実家に帰ることを帰省ということが一般的です。
・お墓まいり
お盆に帰省すると、お墓まいりをする方が多いと思います。
お盆は、亡くなった方やご先祖様の霊が、私たちが暮らしている現世に帰ってくる時期です。
お墓に帰ってくる説や、海や山から家に帰ってくる説など、全国で諸説あります。
お墓まいりをして、お墓の掃除をして供物を置き、供養します。
供養とは、死者の霊などに行動と言葉と心の3つの方法によって供物をささげ、死者を弔い冥福を祈ることです。
お寺や神社で行われる仏教行事も供養とよび、供養の範囲は広いものとなっています。
お盆に帰省してお墓まいりをすると、帰ってきた霊に供養できるのです。
・帰省で親戚が集まる時期
お盆に帰省すると、親戚が集まるご家庭もあると思います。
いろいろな年代の親戚が集まることで、そこの家々の問題や悩みについて話す機会となり得ます。
話ができることで、悩みの解決のヒントが得られるかもしれません。
長く生きていらっしゃる方は、やはり人生の経験値が断然違います。
若い方は、自分にはない考え方や、思ってもみなかったヒントを持っています。
現在は集まることが難しく、問題や悩みを話す機会を得ることが難しくなっています。
オンライン帰省がもっと広がると、話をする機会としては増えますが、顔を見てこそ話せることってありますよね。
・帰省したくない事情
お盆に帰省したくない方も一定います。
お盆休みがある会社にお勤めであれば、帰省する機会はありますが、お盆休みがない会社もたくさんあります。
仕事が忙しいから帰省できない、密になるとわかっていて移動したくない、という事情は多いようです。
また、親が嫌いだから、居場所がない、等の事情のある方もいらっしゃいます。
それぞれの考え方や置かれた状況がありますから、無理して帰省する必要はありません。
田舎に帰省してもやることがない、という方もいらっしゃいます。
やることがない、まあそうかもしれませんが、現代の私たちを取り巻く環境は、とにかく忙しくなるようになっています。
効率化がうたわれ、時短を求められ、スキマ時間にはスマホを見ている、、、これでは休まることがありません。
田舎に帰省して、あえてそんな日常から解放されると、脳や心が休まるのではないでしょうか。
【まとめ】
いかがでしたか。
こちらの記事では、
・そもそも「帰省」とは何か
・お墓まいり
・帰省で親戚が集まる時期
・帰省したくない事情
についてご紹介しました。
ご家庭の事情は、ご家庭の数だけあると思います。
お盆に帰省することは、亡くなった方やご先祖様の霊があの世からこの世へ帰ってくる時期に合わせて、実家に帰ることなのですね。
移動すること自体が難しい状況ではありますが、できることなら、お盆ですし帰省してお墓まいりできたら良いですね。
見守ってくれている霊が喜んでくれることと思います。
近頃は「お盆玉」という言葉もできて、お子さんにとっては親御さんと一緒に帰省すると、嬉しいことがあるかもしれませんよ。
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