もうすぐ2021年になりましたね!
昨年は皆さんにとってどのような1年でしたか?思い返すと、コロナウイルスが猛威を振るい始めて1年が経ってしまうのですね…。時の流れは早いものです…。話を戻しまして、お正月が終わり、次なる日本の行事といえば節分ですよね。豆をまいたり、恵方巻を食べたり、様々な形で節分を経験した事があるのではないでしょうか?しかし、皆さんは節分が何のことなのかご存じですか?そもそも節分とは何なのでしょうか?節を分けるという文字を書いていますが、節とは何なのでしょうか?一体何を分けているのでしょうか?そのような謎を解き明かす鍵になるのが、日本の歴史です。特に、暦という日にちや年月の数え方の考え方にヒントがあるみたいです。今回は、過去の暦(旧暦)について触れながら、そもそも節分とは何なのかという疑問に着眼して、皆さんの疑問を出来るだけ分かりやすく解決していきたいと思います。
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節分とは何か?
節分とは、読んで文字の通り「節を分ける」と書きます。節というのは、あるまとまりを指す言葉ですが、今回の場合は季節を指しています。節分という言葉と合わせて、立春という言葉をご存じの方もいるかと思います。立春は節分の次の日というふうに聞いたことがありませんか?そうなのです!節分は、冬と春を分ける境目のような意味合いがあるのです。ここでさらに疑問が湧きますね。「では、他の季節の境目は節分と呼べないのか?」この疑問についてもお答えしましょう。
結論から言うと、呼べます。他の季節の境目も節分と呼ぶのです。ここで皆さんに1つ知って欲しいキーワードがあります。二十四節気です。先ほど私は、節は季節のまとまりを指す言葉であると説明しましたね。そして、日本には四季と呼ばれるように、4つの季節が存在します。二十四節気とは、旧暦(昔の月や季節の数え方)で用いられていた4つの季節をさらに6つに分け、分けられたものそれぞれに名前を付けて、その季節をより身近なものに感じるようにしたものです。その二十四節季の中で、現在で言うところの春・夏・秋・冬の始まりを立春、立夏、立秋、立冬と名付けられたのです。(もちろん現在でもこの言葉は存在します。)これらの前日、つまり季節の境目の日を「節を分ける」という意味で節分となづけられたのです。要するに、節分は1年間に4回訪れるということになります。
何故2月2日だけを節分というのか?
では、なぜ今日は立春の前日、つまり今年の2月2日だけを節分というのでしょうか?
この理由も先ほど説明した旧暦が関係しています。旧暦では立春、つまり春になろうとするタイミングが1年の始まりとする考え方がありました。そのため、立春の前日の節分だけは、季節の境目であると同時に1年間の境目でもあるのです。したがって、その他の節分の日より価値が高く、非常に重要な日であったのです。また、その当時において季節の境目は、悪いことが起こるという考え方がありました。それを追い払う目的で、節分には神事を行っていたようです。中でも、1年の境目である冬と春における節分は特に重要視する文化がありました。その名残が現在まで残っているため、冬から春にかける節分だけが文化として残ったとされています。
いかがでしたか?今回は、節分とは何かについてご説明をしました。旧暦の考え方が今日まで採用されていたら、日本の行事としての節分が4回に増えていたのかもしれませんね。もしそうなっていたとするならば、私たちにとって節分は、もっと身近な存在になっていたでしょうね。豆をまいたり、恵方巻を食べる文化が、年に4回行われるのでしょうかね。それはそれで楽しそうで、季節の境目をさらに意識しやすくなるのでしょう。現在は行事としての節分は年に1回しかありませんが、この記事を読んでくださったかたは是非、季節の境目である節分なども気に留めて過ごしてみてください。今後さらに、季節に関して興味が沸いてくると思います!それでは、楽しい節分を過ごしてくださいね!
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