皆さんの節分のご予定はいかがでしょうか?
豆をまいたりする文化は近年あまり見受けられない印象がありますが、恵方巻の文化はかなり浸透してきましたね。いまやコンビニエンスストアでも売られているほどですので、知らないという方の方が少ないのではないでしょうか?
そんな私たち日本人にとって馴染み深い節分には、節分を想起させる歌がありますよね。その中でも今回取り上げる歌は『鬼のパンツ』です。
小さい子供から知っている曲で、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
そんな『鬼のパンツ』ですが、この曲には原曲があったことをご存じですか?
しかも、その原曲は日本で作曲された曲ではないのです!日本で親しまれている曲のなかには、『鬼のパンツ』のように元々は違う用途で使われていた歌が、日本語の歌詞をつけたことによって日本で伝統的に歌われているなんて曲が意外と多く存在します。その中でも今回の記事では、『鬼のパンツ』に焦点をあてて、『鬼のパンツ』が出来たルーツや、元々の原曲の意味やストーリーなどを紹介していきます。
節分歌鬼のパンツとは?
まず、『鬼のパンツ』について紹介します。この曲は、もともとNHKの子供向け番組のために、原曲に歌詞をつけた替え歌なのです。このユニークで、一度聴いたら忘れられないような歌詞は誰がつけたのか気になりませんか?実は作詞者(替え歌を作った人)は不明なのです。NHKの子供向け番組のために作られた歌詞なので、その番組の関係者である可能性は高そうですね!そういった考えもあるそうなのですが、現在の段階では、何もわかっていません。
さあ、いよいよ本題です。先ほどから私が原曲と表現しているこの曲ですが、ちゃんとタイトルがあります!ずばり、『フニクリ・フニクラ』です!曲名だけでも聞いたことがある人も多いかもしれませんね。しかし、この『フニクリ・フニクラ』には、皆さんの知らないとても興味深いストーリーがあるのです。これからは、『鬼のパンツ』の原曲『フニクリ・フニクラ』について紹介していきます。
『鬼のパンツ』には原曲があった。
『フニクリ・フニクラ』は1880年に作曲されたイタリアのナポリ民謡です。この『フニクリ・フニクラ』が作曲された経緯がとても面白いので、ご紹介しますね。時は1748年、イタリアのナポリ郊外には火山があり、その火山から遺跡が発見されました。この遺跡は発見以来、多くの観光客でにぎわっていたのですが、ある観光会社トーマス・クックは観光客の為に、火山の山頂に向かう登山鉄道を開通させました。完成したのは1880年です。トーマス社は、この曲に『フニクリ・フニクラ』という名前を付けました。イタリア語でケーブルカーを指す言葉をモチーフに作ったとされています。この名前は、完成当初、開通した登山鉄道は傾斜が急だったこともあり、多くの観光客は怖くて誰も乗りませんでした。経営不振に陥ったトーマス社は登山鉄道の楽しさをアピールする曲を作って宣伝しようと考えました。そこで、出来た曲が『フニクリ・フニクラ』なのですが、ここでの歌詞は、「登山鉄道に乗って火山を見に行くことは最高に気持ちがいいよ!」と、男性が女性へ熱い気持ちとともにデートの誘いを高らかに歌い上げるような内容でした!この歌は、人気を博し、登山鉄道は大盛況。いまや、世界最古のコマーシャルソングとして、多くの人が知っている曲となったのです。
【鬼のパンツ】フルバージョン
まとめ
いかがでしたか?今回は、『鬼のパンツ』のルーツ『フニクリ・フニクラ』について紹介しました。『鬼のパンツ』のメロディーが紹介したようにデートに誘っている内容だとしたら、イタリア人らしい元気で、大胆で、積極的なデートの誘い方ですね。(笑)自分に自信を持っている男性が胸を張って歌っている光景が想像できますね!是非、周りの方にも紹介してみてください。
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