皆さんは、節分と聞いてイメージするものは何ですか?もちろん豆まきですよね!(豆まきの記事なので...)
皆さんはこの節分の豆まきについて、どのような知識をお持ちでしょうか?地域によって豆まきに使用する豆が、大豆の他にも落花生があるということは、ご存じの方も多いのではないでしょうか?今回は、皆さんが知っていそうで実は知らないような節分で豆まきに使用する豆に関しての豆知識をお伝えします。
皆さんがご存じの知識を深堀りしたり、あまり知られていないような知識も得られると思います。この記事で少しでも興味深い内容が発見できて、皆さんの役に立てたら嬉しいです。
地域によって豆まきで使用する豆が違う
まず紹介していくのは冒頭で例に挙げた、地域によって豆まきで使用する豆が違うというお話です。今回は、大きな話題になっている大豆と落花生に焦点を当てましょう。大豆を使っている地域と落花生を使っている地域の境は関東地方のようです。関東地方より北の北海道や東北地方では、豆まきで落花生を使用することが多いというデータがあります。また、関東地方や近畿地方になると逆の結果になり、大豆を使用することが多いというデータがあります。ではなぜこのような違いが出てくるのでしょうか?関東地方より北の地域、言い換えると寒い地域に関しては、大豆よりカロリーが高く、冬の大切な栄養補給源になることから豆まきに落花生が使われていたとのことです。また他にも、大豆に比べて落花生は粒が大きいため、豆まきの後の掃除が比較的簡単であること、床に落ちたものを食べるという観点からも、殻に覆われている落花生の方が衛生的であるという意見もあります。今年は特にコロナウイルス感染症の関係もあって、衛生面等気を配る方も増えていると思います。ですので、今後関東地方や近畿地方などにおいても落花生で豆まきをするといった風習が見られてくるかもしれませんね。
なぜ節分に豆をまく風習があるのか?
次に、豆をまく風習について説明します。節分に豆をまくのは当たり前だと考えている方は多いと思いますが、ではなぜ節分に豆をまく風習があるのかを考えたことはありますか?知っている方もいると思いますが、実は節分は立春の前日で、いわゆる季節の変わり目です。季節の変わり目には邪気が入り込みやすいという考えから、元々は神事として豆まきが行われるようになったのです。そして、古来より豆などの穀物には神様が宿り、神聖な力が宿ると考えられていました。また、「魔を滅する」という意味合いでの語呂合わせから豆まきの風習が始まったとも考えられています。豆が神聖な食べ物であるという言い伝えは、ピタゴラスの定理で有名なピタゴラスの時代から存在していたとされていますよね。というように、様々な言い伝えによって、現在にも豆まきの風習が残ったのです。
また、皆さんは、豆まきをしなくても良い姓があるのをご存じですか?意外と皆さんの身近な姓で、もしかしたらあなたかもしれませんよ?その姓は、ずばりワタナベさんです!この理由は、かつて渡辺綱(わたなべのつな)という平安時代の武将が鬼を退治したためとされています。鬼に恐れられているため、ワタナベ姓には鬼が近づいてきません。したがって、豆まきをしなくても良いとされているのでしょうね。また、その逆で、鬼を祀っている神社や、鬼のつく姓の方は、あえて「鬼は外」と言わないとされています。
いかがでしたか?このように地域や姓によって、節分の在り方が多様なのですね。皆さんが知っていることもあれば、今回の記事で初めて知った内容があった方もいるのではないでしょうか?今年の節分は、家族や親戚で集まるといったような形で節分を行うことは難しいと思いますが、今回のような話題を共有するなどして、節分の文化を少しでも感じていけるように工夫が出来ると良いですね。皆さんにとって、節分が立春に向けた大切な一日になることを心から祈願しています。
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