【節分】各地の豆まきに使う豆の種類についての豆知識

節分

日本では室町時代から、豆まきが始まりました。
当時は全国的に大豆をまいていたものの、時代の流れにより、異なる豆をまく地域が出てきました。現在では地方によっては、節分に大豆をまかないというところも増えています。
同じところに住み続けていると、違う豆をまいている地域があるという発想にいきつかないと思います。今回は、節分の時にまく豆は一種類だと思っている方たちに向けて、地域によって異なることを説明していきたいと思います。
節分の豆を分けているのは一部を除いて、積雪によるものとなっています。積雪のある地方、積雪のあまりない地方に分けて、書いていきます。

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積雪のある地域では?


積雪のある地方で大豆をまくと仮定します。雪の中に埋もれてしまい、探すのは非常に大変なのは、容易に想像できます。こちらの地方では発見しやすい豆であることを求められるでしょう。
雪の中に埋もれてしまった大豆をそのまま食べるというのは衛生的によくありません。健康面に問題がなかったとしても、びしょびしょになってしまった食べ物は口にしたいと思う人はいないでしょう。
積雪地帯では上記の事情もあり、雪に埋もれても探しやすい、衛生面で問題のない豆が、次第にまかれるようになりました。

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雪の降らない地域では?

雪の降らない地方においては、大豆をまいた時に雪に埋もれる心配はありません。発見は容易でしょう。
こちらの地域については、節分の時期に晴れていることも多いため、大豆が濡れる心配もほとんどありません。拾った状態で食べることも可能です。
太平洋側については変える必要がなかったから、大豆を用いているといえるかもしれません。室町時代からの伝統を引き継いだ豆まきとなっています。

雪の降る地方ではどうなっていったのか?


積雪の多い地方として北海道・東北・北信越などがあげられます。こちらでは見つけやすさ、衛生面を重視して、大豆ではなく落花生を用いるようになりました。落花生は大きいので探しやすく、雪に埋もれても固い殻がガードしてくれます。二つの課題をクリアしているといえるでしょう。
雪の降る地方ならすべて落花生が食べられているわけではありません。新潟県などは大豆派が多数を占めています。

積雪のない地方においても落花生をまくところもある

積雪のない地方においても、例外で落花生をまいている地域もあります。鹿児島、宮崎では、農業繁栄を祈って、落花生をチョイスするようです。土地柄が影響する数少ない事例といえます。

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まとめ

豆まきで複数の種類の豆がまかれていることについての感想
豆の種類は一種類であると思っていたので、地域によって異なるのを知ったときは、にわかに信じがたい話だと感じました。自分の地域と異なるタイプの豆を販売しているところを見て、一種類でないのを知りました。

北海道・東北・北信越ではないものの、二メートル近い積雪がある地域に住んでいました。そこにおいては、大豆を家の中でまいていました。豆が雪の中に埋もれてしまうと非常に探しにくいこと、雪崩が起きたときに身の危険があるという理由などがあったのだと思います。北海道の人たちと全く同じやり方は採用していないものの、雪の中にまいてはいけないというところでは共通しています。

大豆の代わりに落花生を食べていた場面を、かすかに記憶しています。節分に落花生を食べる習慣は大豆をまく地域であっても、少しは知られていたのかもしれません。

<最後に>
豆まきには日本人の知恵がふんだんに詰め込まれています。そのように考えることで、これまでとは違った豆まきを楽しめるのではないでしょうか。
普段は大豆をまいているという地域の方も、一度くらいは落花生をまいてみるとよいでしょう。普段とは異なる、素敵な一年に巡り合えるかもしれません。

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