2021年2月2日は節分です。
2月3日じゃないの?と思った方、、、来年は立春の日が2月3日なので節分は2月2日です。
節分の時に魔よけとして飾られるものに柊鰯(ひいらぎいわし)があります。
柊の葉がついた枝に焼いた鰯の頭を刺して、家の門や入口に飾る風習です。
さてこの柊鰯はどうしてこのような形で飾られているのでしょうか。
なぜ柊の枝葉と鰯の頭を使っているのでしょうか。
この記事では
・柊鰯(ひいらぎいわし)の風習と由来
・柊を使う理由
・柊はどんな木?
・鰯を使う理由
・鰯はどんな魚?
・柊鰯を飾る期間
についてご紹介します。
柊鰯(ひいらぎいわし)の風習と由来
柊鰯は節分に魔除けとして飾られる、西日本が発祥の風習といわれています。
現在は日本各地で広くみられる風習です。
旧暦では節分がお正月でしたので、新年を迎えるにあたっての厄除け・魔除けでありました。
西日本では焼嗅(やいかがし)やいくさし、やきさしとも呼ばれています。
鰯の臭いで鬼を誘い出し、柊の葉で鬼の目を刺してやっつける説から焼嗅なのだそうです。。
家の門や入口から鬼が入れないようにする、近寄らないようにする説とはまた反対の説ですね。
歴史は古く、平安時代のお正月にはあった風習で、江戸時代にも広く普及していたことが浮世絵などに描かれています。
柊(ひいらぎ)を使う理由
節分の夜にやってくる鬼はとがったものが苦手です。
柊のとがった葉が鬼の目を刺すことで、鬼が門から入ることができないとされているためです。
柊には別名があり「鬼の目突き(オニノメツキ)」と呼ばれています。
このための名前がついているなんてかっこいいです。
守ってくれるとしか思えませんね。
西洋でもクリスマスリースなどで柊の葉を見かけますね。
これにも邪悪なものからキリストを守ったという言い伝えがあり、現在も魔除けとして使われています。
柊はどんな木?
柊は主に関東より西、四国、九州、沖縄に分布する植物です。
樹齢の若い柊の葉の縁には鋭いトゲがあります。
この鋭いトゲに触るとヒリヒリと痛むことが由来となって「ひいらぎ」という名前になったそうです。
現在私が住んでいる地域ではあまり見かけることがありません。
しかし柊が用意できないと悩むことはありません。
節分セットや観葉植物として通信販売でも売られています。
スーパーで節分の時期になると売っている地域もあります。
柊は幹が丈夫なので防犯目的で生け垣にされることが多い植物です。
低木で1年中緑の葉を見ることができる常緑樹のため、盆栽にも使われる木です。
古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられていて、庭木にも使われています。
家の庭には鬼門である北東の方角には柊を植えると良いとされています。
戸建てに住む際には、柊を植えておくと節分にも使えるのですね。
鰯を使う理由
鬼は臭いものも苦手であるためです。
確かに鰯はにおいが強めですよね。
平安時代には柊と鯔(ボラ)を飾っていたと土佐日記に書かれています。
鯔(ボラ)は出世魚といわれる、成長するごとに名前が変わる魚で、縁起が良い魚とされていました。
鯔(ボラ)から鰯(イワシ)にどこでどのように変わったかについては定かではありませんが、江戸時代には鰯が使われていました。
柊鰯に使う鰯の頭は、最初に切り離して頭だけ焼いたものでも、全体を塩焼きにした鰯の頭を切り離したものでも良いです。
残った身の方は美味しくいただきましょう。
鰯はどんな魚?
世界中で食用として漁獲されている魚です。
日本ではマイワシとウルメイワシ、カタクチイワシが狭い範囲で鰯として扱われています。
英語ではサーディンやアンチョビと呼ばれています・。
鰯はカルシウムやDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などのω-3(オメガ3)に分類される不飽和脂肪酸などの栄養が豊富です。
健康食品などでDHAやEPAは知られていますね。
柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る期間
柊鰯を飾る期間は節分の当日のみ、であることが多いようです。
諸説があり、節分の翌日まで、小正月の翌日(1月16日)から節分の日まで、節分の日から2月いっぱい、翌年の節分まで、猫やカラスが取っていくまで、などあるようです。
柊鰯を飾っているご近所の方や役場の方にその地域のことを聞いて教えてもらうことが、トラブルも悩むこともなく済んで良さそうです。
まとめ
いかがでしたか。
今回の記事では、節分に飾る柊鰯の風習と由来、柊を使う理由、柊はどんな木?、鰯を使う理由、鰯はどんな魚?、柊鰯を飾る期間、についてご紹介しました。
柊鰯は見た目も魔除けっぽい雰囲気を醸し出していますね。
柊鰯を処分する際には、行っている神社であれば焚き上げてもらったり、塩で清めてから半紙に包んで捨てる、などの方法があります。
風習だからとなんとなくやっているものでも、意味や目的を知るともっと楽しい気持ちになりますよ。
日本の伝統的な風習を大切にしていきたいですね。
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