お正月にはおせち料理、ひな祭りにはちらし寿司、こどもの日には柏餅・・・のように、伝統行事のときにはその時に食べると縁起の良いとされているものがたくさんありますよね。
食べることやその準備を通じて普段にはないような会話が生まれたり、普段とは違うメニューに気分が高まったりと食と行事は切っても切り離せないものですね。
私も子供が生まれたことにより、これまで何もせず過ごしてきた伝統行事も伝えて行きたいなという気持ちを持つようになりました。
もうすぐ2月になり節分がありますが、では節分の時の縁起物や風習としてある食べ物にはどのようなものがあるでしょうか?
今回は8つの食べ物についてご紹介したいと思います。
恵方巻き
恵方巻きという名前はセブンイレブンが売出しのためにつけた名前だそうで、それまでは”丸かぶり寿司”のように呼ばれていたそうです。
諸説ありますが、七つの具=七福神を表しておりそれを巻き込むことによって福を呼び込む、というものや、太巻き=鬼退治に使用する金棒に見立てて厄払い、などの意味が込められているようです。
七つの具材の内容については決まっておらず、アレンジの幅はかなり広いようでした。
喋ると口から運が逃げてしまうという理由から、食べてる間は無言がルールとなっているようです。
福豆
豆→まめ→魔目(鬼の目に豆を投げて厄払い)→魔滅(まめ(つ)=鬼を滅する)
厄払いのために、豆をまくようです。
また、豆やその他の穀物は霊力の宿る食べ物とされており、それを体内に取り入れることによって福を呼び込むという意味もあったようです。
落花生
こちらは地域的なものですが、寒い地域では雪の積もった時にも大きな落花生は見つけやすい、ということで使用されているようです。
また、大豆に比べて栄養価が高く冬の寒冷地では重宝されること、食べる直前に殻を剥くことで衛生的になことなども地域に根付いた理由としてあるようです。
イワシ
その匂いを鬼が嫌いそれによって邪気を払うことができるとされていることから、西日本の地域では玄関にヒイラギの枝にイワシの頭部を指したものを飾っておくという風習があります。
ヒイラギに刺す理由は、尖ったものも鬼が嫌うという理由があるようです。
クジラ
大きなものは縁起がいいと一部地域では節分の日にクジラを食べるようです。
そば
もともと節分は、二十四節気という旧暦においての大晦日です。
今でも新年を迎えるにあたり年越しそばを食べるというのはすっかり定着していますが、
同じように旧暦においての大晦日である節分にもお蕎麦を食べることもあるそうです。
こんにゃく
食物繊維が豊富で”胃のほうき”と呼ばれるこんにゃく。新年である立春を迎えるにあたり胃も綺麗にする食べ物として食べられることが多いようです。
けんちん汁
身体を温める食べ物として、関東地方では寒い季節の行事の時にはけんちん汁を食べることが一般的だそうです。
にんじん、ごぼう、里芋など具沢山で栄養満点、身体も温まるので重宝されますね。
地域やご家庭によっても取り入れ方は違うかと思いますが、
こうやってみてみるとたくさんの食べ物が季節や地域に合わせて取り入れられていることがわかり楽しいですね。
皆さんも素敵な節分となりますように!
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