八坂神社(やさかじんじゃ)は京都にある1350年の歴史を誇る神社です。
通称「祇園さん」とも呼ばれている神社で、祇園祭(ぎおんまつり)のひとつは八坂神社の祭礼です。
祇園祭は9世紀から続いている京都の夏のお祭りで、日本を代表するお祭りのひとつです。
ここでは八坂神社の節分祈願祭の内容と見どころなどをご紹介します。
八坂神社の節分祈願祭の内容・見どころ
八坂神社の節分祈願祭では、厄除け、健康、幸福を祈ってくれます。
節分の前日と当日の2日間にわたりお祭りが開催されます。
2021年の節分は2月2日ですが、新型コロナウイルスの影響のため、日程や規模については八坂神社のホームページで確認することをおすすめします。
こちらの記事では2020年の内容を記載しております。
節分祭前日には
・舞踊の奉納
・芸妓さん・舞妓さん、年男、年女による豆まき
・商店街による豆まき
などが行われます。
節分祭当日には
・舞踊の奉納
・芸妓さん・舞妓さん、年男、年女による豆まき
・太鼓や舞踊の奉納と奉納者による豆まき
・商店街による豆まき
などが行われます。
京都の4つの花街(はなまち)の芸妓(げいぎ)さんや舞妓(まいこ)さんが参加し、舞踊の奉納や、華やかな豆まきが時間を変えて行われます。
午後から1時間おきに、前日祭では4回、当日祭では5回、豆まきが行われます。
花街というのは、芸妓さんがいるお店が集まっている地域のことです。
「京の花街の文化」は京都市から「京をつなぐ無形文化遺産」に選ばれています。
節分祈願祭でのおすすめ
八坂神社の節分祈願祭では、「福豆」が1袋300円で販売されています。
豆まきで福豆を手に入れられなかった人のために販売されています。
が、販売されている福豆には景品の抽選券がついていて、なんと空くじなしです。
老舗料亭のお食事券から生活用品まで、さまざまな種類の景品が用意されています。
これは参加するしかありませんね。
福引券を持って、節分景品福引所で三角くじを引いて景品と引き換えします。
景品との引き換えは、前日祭と当日祭の午前10時から午後5時までです。
後日の引き換えはできませんので、忘れずに引き換えしましょう。
節分祭の2日間「串札(くしふだ)」が限定品として販売されます。
1年の災難をはらってくれるお札です。
ひとつ1,000円です。
これは手に入れるしかありませんね。
常盤新殿(ときわしんでん)の中の喫茶室では「厄除けぜんざい」を食べることができます。
営業時間は午前9時から夕方までです。
夕方には「厄除けぜんざい」は売りきれてしまうことがありますので、食べたい方はお早めに行くことをおすすめします。
八坂神社へのアクセス
八坂神社の住所は、京都府京都市東山区祇園町北側625番地です。
・京阪祇園四条駅より東へ徒歩5分
・地下鉄東西線、東山駅から徒歩10分
・JR京都駅から市バス206番(D2のりば)に乗り、祇園バス亭で降りてすぐ
・車ではJR京都駅から15分くらいで、神社敷地の南西側に駐車場あり
問い合わせ先は八坂神社:075-561-6155
営業時間は午前9時から午後5時までです。
しだれ桜の名所として有名な「円山公園」に隣接しています。
まとめ
八坂神社はもともと「祇園社」などと呼ばれていましたが、1868年の神仏分離令により「八坂神社」と名前が変わりました。
神仏分離令というのは、神道と仏教、神と仏、神社と寺院をはっきりさせましょうというお達しのことです。
天皇の外出先となった神社でもあります。
武家からの崇敬があつい神社で、平清盛、源頼朝、足利将軍家などの名だたる武将たちの祈祷をつとめていたそうです。
また、焼失してしまった際には豊臣秀吉により再建された神社でもあります。
12月23日付の官報で、八坂神社の本殿が国宝指定を受け、建造物26棟が重要文化財として正式に告示されました。
現在の本殿は1646年の火災により焼失したあと、1654年に徳川家綱により立てられたものです。
由緒ある神社は一見の価値があります。
芸妓さんや舞妓さんの踊りを見て一緒に豆まきができるなんて、京都ならではですね。
美しい着物や所作を見ると、見習うべきところがたくさんあるなと背筋が伸びる思いがします。
福引きや限定のお札を買えるところもわくわくがあって楽しいですね。
「ふくびき」という言葉に、某RPGを思い出しうれしくなります。
ぜひ八坂神社の華やかな節分祈願祭に参加してみてはいかがでしょうか?
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