本サイトでも何度か記事にしましたが、今年の節分が2月2日という情報を既に見たり聞いたりしましたか?
今年の節分は、昨年までは2月3日だったのですが、今年は2月2日が節分になっています。
決してカレンダーや手帳が間違っているわけではないですよ!
しかし、今まで節分に日が変わるような経験をしたことがないので、どうして節分の日が変わってしまうのか気になりますよね?節分の日が変わってしまうのには、もちろん理由があります。その考え方には、旧暦(過去の月日などの数え方)太陽の動きなどの天文学要素旧暦が大きく関わってきます。これまで節分の日は、私たちの中では日程が動くことのない決められたものという認識があったと思います。しかし、今回の記事を読むことによって、この認識を正しい認識に置き換えることが出来るでしょう!今回の記事では、節分とはそもそも何なのか、太陽の動きが節分にかかわる理由、節分と旧暦の関係などについて分かりやすく説明していきたいと思います!
Contents
節分とは何なのか?
まず、そもそも節分とは何なのかについて説明します。節分というのは、文字の如く「節を分ける」という意味があります。節とは、説明をするとごちゃごちゃしてしまうので、ここでは季節のことだと捉えてください。つまり、節分には季節を分けるという意味があるということですね。たしかに、節分の次の日は立春ですよね。現在の節分から、冬と春を分けているという意味が捉えられると思います。実は、節分と立春はとても重要な関係性があるのです。その関係性こそが、今年の節分の日にちが変わっている理由の1つです。では、どのような関係性があるのでしょうか。
節分と立春の関係
実は立春には、1年の始まりという意味合いがあります。この考え方は、冒頭で少し紹介した旧暦、二十四節気によるものです。二十四節季とは、中国から日本に伝わった考え方で、現在皆さんが知っている四季をさらに6つに分けて、それぞれ分けたものに名前を付け、四季に対しての親しみを深めるようにした文化です。この二十四節季において、四季のそれぞれの始まりを立春、立夏、立秋、立冬というのですが、この中でも立春は、寒く過酷な環境である冬から暖かくなるという良い意味を持っていることから、1年の始まりと位置付けられました。現在のお正月のような位置づけですね。そして、現在の大晦日に相当するものが、節分だったというわけですね。現在は、節分があって立春があるというような順番で認識している人も多かったのではないでしょうか?
まとめ
いよいよ真相に迫ってきましたね。ここまで節分は立春と深い関係があることを説明しました。つまり、今年のように節分の日が変わるということは、立春の日が変わるということなのです。それはいったいどういうことなのか。それを解明してくれるのが天文学の知識です。自転(地球が回っていること)と公転(地球が太陽の周りをまわっていること)の影響を受けて、地球と太陽の向き(私たちが見ている太陽の位置)が変化しています。太陽の傾きが大きいほど昼間が長くなるので夏で、その最高到達点が夏至、冬の場合は冬至ということになります。そしてその間が春分と秋分ですね。これらの時は、それぞれの季節の丁度真ん中の点です。つまり、これらの点と点の丁度間が季節の変わり目ということになります。その冬と春の間の点が立春です。この立春の点を、太陽の動きから計算して、日にちを決めているのです。そして、地球が太陽の周りを1周するのにかかる日数が、365.242…となります。端数が出てしまいますよね。それを補正するのが「うるう年」です。この1年間の時間のずれにより、立春の時間がずれてくるのです。ちなみに、立春が2月3日になるのは1985年以来だそうです!
いかがでしたか?少し難しい言葉がいくつか出てきましたが、一つ一つの理由には納得しますよね?この記事を読んで、少しでも皆さんの知識が増えたら嬉しいです。立春に向けて、節目となる節分。皆さん是非有意義に過ごしてくださいね。
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